データレコーダ

信号処理機能付き
スケーラブルデータレコーダ SDRシリーズ

Scalable Data Recorder with DSP

概要

HDDを搭載したストレージモジュールを脱着し輸送できるデータレコーダです。
最大32Gbpsで記録・再生し、最大864TBの容量を実現しました。
外部との入出力インターフェースは標準の10/100Gbit Ethernetに加え、FPGA搭載ボードを使った独自インターフェースの対応も可能です。
さらに当社の信号処理機能付きダイレクトRFサンプラーDRS4シリーズと本装置を組み合わせることにより、超広帯域RF信号のデータアクイジションシステムを構築することも可能です。
記録のファイルシステムには、LinuxのCentOS7やRHEL7で標準ファイルシステムとして採用されているXFSを使用しています。ュールとDSPモジュールは様々なタイプを選択できますので、お客様のニーズに最適な機能をご提供することが出来ます。

特徴

  • 記録容量と速度を導入後も変更可能
  • ストレージを輸送可能な可搬型と据置型をラインナップ
  • ファイル形式はHDF5/VDIFに加えて、他ファイル形式にもカスタム対応可能
  • FPGA搭載センサー入出力ボードにより汎用NICに比べ高速処理
  • センサー入出力プロトコルはFPGA搭載により特殊プロトコルにも対応可能
     (例)電波天文学でのVDIFやALMAフレームなど
  • センサー入出力ボードではFPGA搭載により信号処理も可能 (例)周波数変換/フィルタ/相関/ビームフォーミング/
    分光/偏波変換/イメージリジェクション
  • UDPのような垂れ流し通信方式の場合は時系列保護機能
  • 読出し速度制限機能(読出し時でも記録速度に影響を与えない)

構成例

TEST 据置形 可搬型
OS Linux
CPU Intel Xeonシリーズ
センサー入出力 10GBASE-SR/LR 標準
VTP/VDIF/UDP/IP or 特殊プロトコル
ストレージ 3.5インチ SATA標準
16台/ユニット
3.5インチ SATA標準
12台/ストレージモジュール
2ストレージモジュール/ユニット
ストレージ冗長性 RAID0/5/6
ファイルシステム XFS
ファイル形式 HDF5/VDIF/カスタム対応
記録速度/1ユニット 10Gbps 16Gbps

FPGA搭載センサー入出力ボード

通常、ネットワークのパケット処理には、割込処理、メモリーコピー、IPやTCPなどの階層ごとのプロコトル処理があり、CPUで処理すると負荷が上がります。本装置の記録時は、センサーからの入力パケットをFPGAで処理し、不要なEthernet/IP/UDP/TCPなどのオーバーヘッドを取り除いたアプリケーションデータのみを、PCI Express経由でCPUメモリへDMA転送することで高速化を実現しています。