マイクロ波観測機器

RFダイレクトサンプラー
超高周波アナログ信号を24Gsps(240億回/秒)の超高速でデジタル変換するAD変換装置。
サンプリング帯域は最大24GHzと広帯域で小型。
電波天文の観測電波のデジタル変換に活躍しています。
RFダイレクトサンプラー

概要

電波天文観測では電波星からの受信電波をAD コンバーターでデジタル化し、デジタル信号処理を行なうことで必要な観測結果を得ています。
微弱な電波を少しでも高感度化に取得するためには、広い帯域幅で観測する必要があります。このため、超高速AD コンバーターは、最大24GHz の周波数サンプリングを行なう能力を持ちます。
また、電波天文観測では、電波の位相情報を精密に保存する必要があり、A/D 変換時のサンプリングジッタ( 揺らぎ) が非常に小さいAD コンバータが望まれています。

この装置の最大の特徴は、ダイレクトRF・IF サンプリングが可能という点です。
ADC へのアナログ入力帯域が高い為、アナログ周波数変換器やアナログ光伝送が不要となり、装置導入時やメンテナンス等のコストを大幅に削減することが出来ます。

装置構成としては、ADCサンプリングモジュールとDSP等その他機能モジュールとで構成されており、それぞれのモジュールで分けることが可能で一体型と分離型の2種類の構成をご用意しています。
さらに、ADCモジュールとDSPモジュールは様々なタイプを選択できますので、お客様のニーズに最適な機能をご提供することが出来ます。

特徴

  • 24Gsps×3bit から2Gsps×12bit まで、豊富なサンプリングモジュールのラインナップ。
  • 24GHz までRF Direct サンプリングにより周波数変換器が不要、システムコストを大幅削減。
  • サンプラ内部でフーリエ変換/ 周波数変換/ フィルタ/ 相関/ 復調処理などのアプリケーションに必要な信号処理が可能。
  • FPGA の信号処理部分のみ、お客様で実装も可能。
  • 信号処理機能を持たないコンパクトサンプラでも、サンプリングデータを光ファイバで信号処理搭載サンプラへ伝送することにより信号処理を実現。
  • アンテナ室の限られたスペースでも設置可能。
  • オプションでWeb ベースの統合GUI ソフトをご用意。データレコーダやサンプラなども含めた信号解析ソリューションに必要な装置をWeb ブラウザから一括制御。

概略仕様

ADC
  • 24Gsps×3bit Max freq. 24GHz
  • 4Gsps×10bit Max freq. 18GHz
  • 2Gsps×12bit Max freq. 18GHz
DSP
  • DBBC(Digital Base Band Converter)出力帯域幅 16 ~ 2048MHz
  • フーリエ変換
  • 自己相関、相互相関
  • ユーザーカスタム
Digital Signal Processing
  • 1/10/40Gbit Ethernet(10Gbit Ethernet standard)
データ出力
  • VDIF/ VTP/UDP(TCP)/IP
  • Payload size 8,000byte のJumbo frame も対応

機能別リスト

お問い合わせ

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  • 平日10:00より17:00
044-854-8281

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