KVN(Korean VLBI Network) 10周年記念式典にて、表彰を受けました。

表彰を受ける弊社代表(右)

表彰の記念品


去る2019年10月21日、KASI(韓国天文宇宙科学研究院)にてKVN(Korean VLBI Network)の10周年記念式典があり、日本の国立天文台と共に弊社も参加いたしました。
KVNではアンテナの内部で天体の信号を受け取るデータ取得システムから観測データの合成処理を行う相関器まで、観測データのデジタル信号処理系に弊社が開発した機器が全面的に採用されており、その貢献が認められ、式典で表彰頂きました。

KVNは、日本のVERAシステムとともに東アジアのVLBI電波観測網の中核を担う望遠鏡です。
そこに導入されたデジタル信号処理機器は、韓国のKASI、および日本の国立天文台の研究者の方々と弊社のエンジニアが三者で議論を重ねながら開発を行いました。
大規模なシステム構成と研究者の高い性能要求に応えるために苦労もありましたが、研究者と技術者が国をまたいでしっかりと手を組んで仕事を進められたことで、これまでにない高性能なVLBI観測システムを構築することができました。

今後も宇宙の謎の解明に挑戦している研究者の高い要望に応えられるように努力していきます。

KVN(Korean VLBI Network):

韓国天文宇宙科学研究院により建設され、2009年に完成した電波天文台のネットワーク。
ソウル(延世大学)、蔚山(蔚山大学)、済州島(済州国際大学)にある3つの21メートルの電波望遠鏡で構成されています。
日本のVLBI観測網VERAと互換性があり、台湾や中国のVLBI望遠鏡と連携することで東アジアVLBI観測網(EAVN)を構成しています。
また、KVNの相関器はEAVN全体の相関処理を行う中心的な役割を果たしています。

KVNは世界でも類を見ない多周波同時観測というユニークな手法の観測を行っており、我々の銀河から宇宙の果てに近い遠くの天体までさまざまな天体の観測を行っています。
イベントホライズンテレスコープ(EHT)によって初めて撮影されたM87のブラックホールについていまだ謎となっているブラックホールジェットの謎を解明するための観測も行われています。

「M87ブラックホール撮影への道のり ~メーカー側から~」へ

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